new

チェコと日本の名曲から

白石茉奈(ヴァイオリン)/ マルティン・カルリーチェク (ピアノ)
ライヴノーツ(ナミ・レコード)
2625円(税抜価格2500円)

> 「ナミ・レコード」サイトへ
> 「アマゾン」サイトへ

 「優秀録音」
ヴァイオリンが透明感と浸透的サウンドを聴かせながら、自然かつしなやかな音で収められている・・・なかなか出会えない録音・・・
レコード芸術・神崎一雄
 各曲とも自身に満ち溢れた表現が印象に残る・・・伸びやかに歌い込み、息の長いフレーズは恍惚感をもたらす・・・ 音楽芸術・横島浩
 白石は、弓の圧をかけた豊潤さで魅せたかと思えば・・・時には透明感でも耳を奪う。カルリーチェクは、自国作品特有の民族性はもちろん、邦人作品がはらむ独特の空気感を繊細に表現している・・・ ぶらあぼ・笹田和人

ヤナーチェク・リサイタル

マルティン・カルリーチェク (ピアノ)
ライヴノーツ(ナミ・レコード)
2625円(税抜価格2500円)

> 「ナミ・レコード」サイトへ
> 「アマゾン」サイトへ
>  お問合せページへ

・・・ピアノ・ソナタ「1905年10月1日街頭から」は、クリスタルな音で伸びやかに鳴らされる和音が、不思議とそこはかとない暗鬱な空気を生み、心に触れる。「草陰の小径にて」や「霧の中で」では、一つひとつの小曲を通して移ろいゆく複雑な心の機微を描く・・・民族的共感を持つものにこそ実現し得る、自然発生的な音楽がそこにある。 ぶらあぼ・高坂はる香
久々にヤナーチェクの優れた演奏に出会い、迷わず選んだ1枚・・・ソナタ第2番や「霧の中で」における深い哀しみ、そして娘の死の思い出を背景とする「草陰の小径にて」の各曲を彼は詩的に語りかけてゆく。作曲家の心の裡(うち)がデリケートになぞられ、精妙な感情表出は聴く者に深い共鳴を与える。精密なタッチで彩られてゆく豊かな音色も魅力だ。 ショパン・道下京子
・・・なめらかで凛とした精彩なピアノの音色が魅力。コントラストが高く、美しく冴えた旋律。 福田雅光
・・・作曲者が作品に込めた赤裸々な感情や、民俗的詩情をきめ細やかに描出した好演。 讀賣新聞 推薦版 作曲家・西村朗、音楽評論家・沼野雄司、音楽評論家・安田和信の合議
・・・表現の濃淡の触幅が大きい。ピアノ・ソナタは小規模作品でありながら(第3楽章は焼失)「ソナタ」らしい重量感や切ない歌をダイナミックな構成で聞かせ、またピアノを鳴らし切るタッチも魅力。「草陰の小径にて」小品集も音一つひとつに意志を込めて打鍵しているのがわかる・・・ 現代音楽・横島浩
特選版
ヤナーチェクのピアノ曲は、けっしてヴィルトゥオーソ的な技巧を要求するものではないが、ひとつの言い方をするなら、それが故の難しさを秘めている。その味わいを真に生かすためには、ある特別な資質が要るのではなかろうか。カルリーチェクは、そのことをよくわきまえた人、ヤナーチェクにたいへんふさわしいピアニストだと、聴きながら思える。このように弾かれてこそ、二つとはないヤナーチェクの詩情は醸し出される。
レコード芸術・濱田滋郎
主だったピアノ曲をカヴァーし、最後に「思い出」と「キリスト様はお生まれになった」で締める構成がすてきだ。被支配国の悲劇の記録であるソナタ「1905年10月1日」には、先人たちと同じ哀切の「歌」が聴こえてくる。比較的柔らかなタッチは、「死」の弱音や休符の余韻が素晴らしく、そこからの情感の盛り上がりも真に迫っている。「草かげの小径にて」は十分に洗練されているが、思いの外、素朴な歌い回しに鄙びた(ひなびた)風情がある。総じて思索的であると同時に人肌の温もりがあり、表情づけが繊細。「霧の中で」は作曲家最後のピアノ曲集。起伏に富み、多彩な情念が盛り込まれた各曲に通底するのは、内面の静けさと慰めだ。新しい時代のスタンダードとなりうるアルバムだ。 レコード芸術・那須田務